2026年7月12日
「悔い改めと福音」(要約)
聖書箇所: マルコの福音書1章2〜11節
1、バプテスマのヨハネ
福音書は、すべての人がイエス・キリストが神であること、救い主であることを信じるために書かれました。
バプテスマのヨハネは、旧約聖書の預言者が預言した人でした。ヨハネの使命は「罪の赦しに導く悔い改めのバプテスマを宣べ伝え」ることです。ヨハネが「悔い改めのバプテスマを宣べ伝え」ると、ユダヤ地方から多くの人が来て自分の罪を告白し、ヨハネからバプテスマを受けました。ヨハネは自分よりも力のある方が来られる、その方は「聖霊によってバプテスマを授け」ると伝えました。
ある日、イエス様がヨハネのとこに来られました。ヨハネはイエス様にバプテスマを授けます。イエス様がバプテスマを受けられると、御霊が鳩のようにイエス様に下り、天から「あなたはわたしの愛する子。わたしはあなたを喜ぶ。」と言う声が聞こえました。父なる神様の声です。これはイエス様が、神の子であると言うことを意味します。
2、罪とは何か
多くの日本人は、罪というと、法律で違反とされている犯罪を思い浮かべるのではないでしょうか。罪とは、神が私たちに、このようでありなさい、このようにしなさいと求めておられることをしないこと、求められていないことをすることです。人間は、アダムの堕落によって、神様に背を向けて生きるようになった。そのために神様の御心を知るための知識をほとんど失いました。それでも少しは残っていて、それが善悪を判断する能力、すなわち良心です。
しかし、人間の堕落した本当の状態を知るには、神様の啓示された律法が必要です。それが十戒です。十戒は、神様が私たちに何を求めておられるのかを伝え、それが罪であることの証拠を示し、私たちが罪に定められた存在であることを教えます。私たちの良心におののきを生じさせ、キリストを求めさせるのです。
3、罪の悔い改めとは何か?
罪の悔い改めは、反省ではありません。それは、神様の前に罪を犯してしまう自分を認めることです。例えば、自分は立派なことをしてるので神は私を認めて下さるという思いは、神様を信頼しているのではなく、自分の行いに信頼し、神に信頼しない姿であり、十戒の第一戒を破っています。このように罪を犯してしまう自分を認めること、それが悔い改めです。
ところが、民の指導者であるパリサイ人やサドカイ人たちは、このことが理解できませんでした。彼らは神の戒めに熱心でしたが、自分が罪を犯してしまう存在であるとこを認めませんでした。むしろ、自分たちは律法を守っており、律法を守ることができない人々に、自分たちの聖書解釈を付け足して、それを守らせようとしました。イエス様は、そのような彼らについて「神の戒めを捨てて、人間の言い伝えを堅く保っている。神の戒めをないがしろにしている。」と言われました。(7: 6から13)
4、悔い改めと福音
信仰のある所では、どこでも悔い改めがあります。悔い改めのあるところには、どこでも信仰があります。悔い改めと福音の関係が良く分かるのがテトスへの手紙です。2章11・14節にこう書かれています。「実に、すべての人に救いをもたらす神の恵みが現れたのです。…キリストは、私たちをすべての不法から贖い出し、良いわざに熱心な選びの民をご自分のものとしてきよめるため、私たちのためにご自分を献げられたのです。」キリストは私たちのために十字架で死んでくださいました。このキリストを信じる時、私たちの心に罪の悔い改めが生まれます。
信仰があれば、罪に対する悲しみがなくなると言う考えは間違いです。罪に対する悲しみは、逆に深まり増えていきます。ルターは言いました。「私たちの主イエス・キリストが悔い改めよと言われた言葉は、信仰者の全生涯が悔い改めの生涯であるべきことを意味している。」
5、神様はあなたと共におられます
悪魔は様々な方法で、私たちの信仰、キリストへの信頼をくじこうとします。例えば、あなたは十戒の1つも満足に守れないじゃないか。あなたのすることは罪深いことばかりだ。あなたの信仰は本物なのかなど。これらは悪魔のささやきです。イエス・キリストは、罪に苦しむあなたのために死んで下さいました。この方があなたの救い主です。神様はあなたと共におられます。あなたは神の子です。洗礼を受けたことがその証拠なのです。
説教者 :加藤 正伸 長老
<マルコの福音書1章2〜11節>
2 預言者イザヤの書にこう書いてある。「見よ。わたしは使いをあなたの前に遣わし、あなたの道を整えさせよう。
3 荒野で叫ぶ者の声がする。『主の道を用意し、主の通られる道をまっすぐにせよ。』」そのとおりに、
4 バプテスマのヨハネが荒野に現れて、罪の赦しのための悔い改めのバプテスマを宣べ伝えた。
5 そこでユダヤ全国の人々とエルサレムの全住民が彼のところへ行き、自分の罪を告白して、ヨルダン川で彼からバプテスマを受けていた。
6 ヨハネは、らくだの毛で織った物を着て、腰に皮の帯を締め、いなごと野蜜を食べていた。
7 彼は宣べ伝えて言った。「私よりもさらに力のある方が、あとからおいでになります。私には、かがんでその方のくつのひもを解く値うちもありません。
8 私はあなたがたに水でバプテスマを授けましたが、その方は、あなたがたに聖霊のバプテスマをお授けになります。」
9 そのころ、イエスはガリラヤのナザレから来られ、ヨルダン川で、ヨハネからバプテスマをお受けになった。
10 そして、水の中から上がられると、すぐそのとき、天が裂けて御霊が鳩のように自分の上に下られるのを、ご覧になった。
11 そして天から声がした。「あなたは、わたしの愛する子、わたしはあなたを喜ぶ。」