2025年11月30日
「約束のみどりご 天国を下さるお方」(要約)
新約聖書:ルカの福音書2章8〜19節
御使いは、羊飼いたちに、イエス様の誕生という、イスラエルの民にとって素晴らしい喜びの知らせを告げました。イエス様の誕生はイスラエルの民だけでなく現代の人たちにとっても素晴らしい喜びです。
1、一番最初の約束
(1)旧約聖書で預言されていた救い主
救い主キリストの誕生は、アブラハム、モーセ、ダビデ、ソロモン、そして多くの預言者たちによって預言されていました。しかしそれよりもずっと前に、神様が人間に与えて下さった約束があります。原福音と言い、創世記3章15節です。
聖書はただ1人の神様がおられ、その方が天地万物を創造されたことを記しています。その「神は人をご自分のかたちに創造され」ました(1 章 27 節)。神のかたちとは、神の存在を示す聖なるものという意味と、神と霊的に交わるものという意味があります。人間は、神の存在を示す聖なるものであり、神と霊的に交わる存在なのです。人間は、神様の素晴らしい作品として造られたのです。しかし人間は、神様に背き罪を犯します。蛇に誘惑されて、神様から食べないように言われていた木の実を食べてしまったのです。(創世記 3 章 1 節から 5 節)この蛇とは悪魔です。悪魔は、蛇の姿を借りてエバに迫りました。「神は、それを食べると、あなた方の目が開けて神のようになり、善悪を知るようになるので、食べるなと言っているのです。」ことば巧みに、あなたも神のようになれるのですよ、世界を、周りを思い通りにできるのですよ、と。こうしてアダムとエバは、神様のおことばに背いたので、エデンの園から追放されてしまいます。以来、すべての人間は、罪と死と悪魔の力に支配されているのです。
(2)罪とは
罪とは、神の聖い律法に逆らうすべてのことであり、受け継がれた罪と実際に犯される罪の両方を含みます。人は神様を愛し、神様に愛されるために生まれてきました。神様を愛するとは、神様を信頼する、話しかける、聞くことです。十戒の第一戒から第三戒です。また、神様は人間同士が愛し合うことを望んでおられます。どうしたら愛し合うことができるのか。第四戒から第十戒に、人間が互いに愛し合うための創造の秩序が書かれています。神様の御心は、私たちが聖くなることであり、神様を愛し交わることです。
(3)救いの約束
しかし、罪を犯したアダムとエバに、神様は、救い主を与えると言う約束を与えられました。それが3章15節の、女の子孫が蛇の子孫の頭を踏み砕くと言う約束です。こうしてこの世界に来てくださった平和の神がイエス・キリストです。イエス様は十字架ですべての人の罪を負って死んで下さいました。サタンを踏み砕いて下さったのです。(ローマ人への手紙16章20節)
2、家畜小屋とみどりご
イエス様は家畜小屋の飼い葉桶に寝かせられました。聖書の「貧しい人」とはギリシャ語で「アニー」といいます。単にお金がないだけではない、弱者のことです。他人から虐げられている人々、人の悪事に泣き寝入りしなくてはならない、権力や暴力、脅しに押し切られている人。マリアとヨセフは、この時まさに貧しい人でした。みどりごやマリアの体調を気遣う人も、温かいことばもありません。これがマリアとヨセフの現実でした。そして私たちの現実ではないでしょうか。しかしイエス様はその貧しい人々の中に福音を伝えに来られたのです。イエス様はみどりごとして来られました。みどりごは、人間の中でも最も弱い存在。「キリストは神の似姿であられる方なのに、神のあり方を捨てることができるとは考えないで、ご自分を無にして、仕える者の姿を取り、人間と同じようになられたのです。」(ピリピ人への手紙2章6節)
イエス様は貧しい人々、弱い人々を救うために来られました。これがクリスマスです。この方こそ、あなたを罪と世と悪魔の姿から解放してくださり、あなたに天国を下さるお方、天国の民にしてくださるお方なのです。
説教者:加藤 正伸 長老
<ルカの福音書 2章8〜19節>
8 さて、この土地に、羊飼いたちが、野宿で夜番をしながら羊の群れを見守っていた。
9 すると、主の使いが彼らのところに来て、主の栄光が回りを照らしたので、彼らはひどく恐れた。
10 御使いは彼らに言った。「恐れることはありません。今、私はこの民全体のためのすばらしい喜びを知らせに来たのです。
11 きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。
12 あなたがたは、布にくるまって飼葉おけに寝ておられるみどりごを見つけます。これが、あなたがたのためのしるしです。」
13 すると、たちまち、その御使いといっしょに、多くの天の軍勢が現れて、神を賛美して言った。
14 「いと高き所に、栄光が、神にあるように。地の上に、平和が、御心にかなう人々にあるように。」
15 御使いたちが彼らを離れて天に帰ったとき、羊飼いたちは互いに話し合った。「さあ、ベツレヘムに行って、主が私たちに知らせてくださったこの出来事を見て来よう。」
16 そして急いで行って、マリヤとヨセフと、飼葉おけに寝ておられるみどりごとを捜し当てた。
17 それを見たとき、羊飼いたちは、この幼子について告げられたことを知らせた。
18 それを聞いた人たちはみな、羊飼いの話したことに驚いた。
19 しかしマリヤは、これらのことをすべて心に納めて、思いを巡らしていた。