2025年9月7日
「まことの平和をもたらす主キリスト」(アウトライン)
新約聖書:エペソ人への手紙 2章11〜22節
1、パウロの手紙の目的 パウロは、この手紙のはじめで、エペソの教会の人たちの目を、まことの神が、信徒を祝福しておられることに向けさせます。
第二章前半は、神様から与えられた神様との和解を述べています。今日の第二章の後半のテーマは、キリストがもたらすまことの平和です。
2、隔ての壁を打ち壊す 手紙の背景には、当時の教会のリアルな現実、割礼の問題がありました。(11節、12節)この時代、ユダヤ人たちの多くは律法や様々な規定を守っていたので、ユダヤ人でクリスチャンになった人の中に、異邦人に様々な規定を守らせようとしたのです。(13節、14節)しかし、キリストの血は両者の間の隔ての壁、敵意を打ち壊します。(15節、16節)
パウロは、キリストを信じたユダヤ人と異邦人は、キリストにあって、新しい一つのからだに造りあげられると説明します。信徒は、信仰によってキリストと結ばれるとともに、キリストにあって互いに結ばれるのです。(17節、18節) 両者にとってキリストこそ父なる神に近づく道です。両者だけではありません。すべての人にとって神への道は1つ、キリストです。(19節)ヨハネの福音書14章6節「イエスは言われた。「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれも父のみもとに行くことはできません。」異邦人はもはや聖徒と同じ国民であり、同じ家族に属するのです。
しかし、キリストの十字架が打ち砕いたのは、民族の間の敵意だけではありません。 ガラテヤ3章28節「ユダヤ人もギリシヤ人もなく、奴隷も自由人もなく、男と女もありません。あなたがたはみな、キリスト・イエスにあって一つだからです。」その中には、幼児もご高齢者も、知的障害のある方も、すべての人が含まれます。キリストは、性別や年齢、能力、地位に関係なく、すべての人を贖うために死なれました。(20節)
教会は、キリストの贖いと言う土台の上に立っています。同時に使徒たちや預言者が、聖霊に満たされて、キリストとの関係の中で必要不可欠な働きをしています。また礎石とは、建物の中で最も重要な位置にある石のことで、この石を基準に、すべての石の、それぞれの位置づけや用い方が決められます。(21節、22節) また「聖なる宮」、「神のみ住まい」とは、霊的な意味で旧約聖書の至聖所のことです。キリストにあって私たちはともに築きあげられるのです。ここに神の栄光が下り、神が御臨在されます。
パウロがここで説明する教会は、「真のキリスト教会」、「公同の教会」のことです。(小教理には「真のキリスト教会とは、キリストをかしらとする霊的なからだのことです」と書かれています。)目には見えませんが、キリストを救い主として、信じる者は全員この教会に属しています。日吉教会のような地域の教会は、この真のキリスト教会の働きをこの世で担い、福音の説教と聖礼典を行います。
3、平和を造るお方、キリスト イエス・キリストは、この地上に、まことの平和をもたらすために来られました。(イザヤ書9章6節)キリストを信じる者は、キリストが自分の罪を赦してくださったように、キリストにあって、互いに赦し合います。キリストは「平和の君」です。
4、勧め あなたの身近に、差別されている人、孤独な人がいたら、優しく声をかけてあげましょう。私たちが信仰にあって行うことは、どんなに小さなわざでも、主が祝福に変えてくださいます。
説教者:加藤 正伸 長老
<エペソ人への手紙2章11節〜22節>
11 ですから、思い出してください。あなたがたは、以前は肉において異邦人でした。すなわち、肉において人の手による、いわゆる割礼を持つ人々からは、無割礼の人々と呼ばれる者であって、
12 そのころのあなたがたは、キリストから離れ、イスラエルの国から除外され、約束の契約については他国人であり、この世にあって望みもなく、神もない人たちでした。
13 しかし、以前は遠く離れていたあなたがたも、今ではキリスト・イエスの中にあることにより、キリストの血によって近い者とされたのです。
14 キリストこそ私たちの平和であり、二つのものを一つにし、隔ての壁を打ちこわし、
15 ご自分の肉において、敵意を廃棄された方です。敵意とは、さまざまの規定から成り立っている戒めの律法なのです。このことは、二つのものをご自身において新しいひとりの人に造り上げて、平和を実現するためであり、
16 また、両者を一つのからだとして、十字架によって神と和解させるためなのです。敵意は十字架によって葬り去られました。
17 それからキリストは来られて、遠くにいたあなたがたに平和を宣べ、近くにいた人たちにも平和を宣べられました。
18 私たちは、このキリストによって、両者ともに一つの御霊において、父のみもとに近づくことができるのです。
19 こういうわけで、あなたがたは、もはや他国人でも寄留者でもなく、今は聖徒たちと同じ国民であり、神の家族なのです。
20 あなたがたは使徒と預言者という土台の上に建てられており、キリスト・イエスご自身がその礎石です。
21 この方にあって、組み合わされた建物の全体が成長し、主にある聖なる宮となるのであり、
22 このキリストにあって、あなたがたもともに建てられ、御霊によって神の御住まいとなるのです。