2025年8月3日



「教会とは何かその一 教会の成立とクリスチャンのアイデンティティ」(要旨)

新約聖書:エペソ人への手紙 1章1〜14節



パウロは、エペソ教会の信徒たちに、祝福された教会生活とは何かを伝えるためこの手紙を書きました。1章から3章は、神が私たちに何をしてくださったのか、教理的なことが書かれています。4章から6章は、私たちは実際どうすれば良いのか、実践的なことが書かれています。そして今日の箇所、1章1節か14節には、神様が教会を創られたことと神様がクリスチャンに与えてくださった霊的祝福が書かれています。

パウロは、自分を「神の御心によるキリスト・イエスの使徒」と紹介し、エペソの信徒たちを「キリストにある忠実な聖徒」といいます。そして恵みと平安を祈った後、神様が私たち信徒に与えてくださった霊的祝福を伝えます。その霊的祝福とは次の通りです。

第一に、私たちが救われたのは、神様が私たちを選んでくださったからであり、それは天地創造の前からのご計画であること。(神様の選びは私たちが普通考える選びとはまったく違うことに注意が必要です。)

第二に、神様は、私たちを「御前に傷のない者」にしようとされておられること。(自分に神様から避難されるようなことがあれば、神様の前にその罪を告白して、聖めていただきましょう。)

第三に、神様は、私たちを「神の子にしようと愛を持ってあらかじめ定めておられること」。私たちには、神様によって子どもにふさわしい者にしていただくという望みがあります。(神様は、神の子であるあなたを育ててくださいます。)

第四に、私たちはキリストにあって、その血による贖い、背きの罪の赦しを受けています。(罪の赦しの確信は、自分で聖い生き方をしようと頑張っていては与えられません。罪あるまま、キリストの十字架の御もとに行く時に与えられます。)

第五に、神様は私たちに「奥義」(神ご自身のご計画と目的)を与えてくださいました。神様が旧約聖書で約束されたことはキリストの十字架で全部実現しました。そのようにこれから先のことも神様は成就してくださいます。それはイエス様が再臨される時、信じる者が一つに集められるということです。(キリスト教は現世のご利益を考える宗教ではありません。主がやがて来られることを考えて信仰生活を送りましょう。)

第六に、私たちは「キリストにあって御国を受け継ぐ者」となりました。

第七に、神様は、キリストにあって、救いの福音を聞きそれを信じた私たちに、聖霊様による証印を押してくださいました。(証印とは品質が確かなものであることを示す印、それが誰に属するかを記したもの、安全性を保障するものです。)

第八に、神様は、私たちに保証(手付金)として聖霊様を与えてくださいました。時至れば、私たちは約束された御国をいただくのです。

私たちは、神様によって愛され、キリストにあって選ばれ、キリストの十字架の血によって贖い、背きの罪の赦しを与えられ、暗闇の力から解放していただきました。また聖霊様を与えられ、聖なる傷のないものにしていただく望みがあります。ですから私たちのすることは、神様の栄光を褒めたたえることだけです。(3節、6節、12節、14節)奉仕も、献金もそこから生まれるのです。

ここに私たちクリスチャンのアイデンティティ(自己認識)があります。神に愛され、選ばれ、キリストによって救われ、聖霊を与えられているという自己認識です。こうして集められたのがキリスト教会です。この聖書の教えから外れないようにしましょう。これと異なる教えや価値観を教会に持ち込まないようにしましょう。そして、神様に祝福される、まことの教会をご一緒に建て上げていきましょう。


説教者:加藤 正伸 長老



<エペソ人への手紙 1章1〜14節>

1 神のみこころによるキリスト・イエスの使徒パウロから、キリスト・イエスにある忠実なエペソの聖徒たちへ。

2 私たちの父なる神と主イエス・キリストから、恵みと平安があなたがたの上にありますように。

3 私たちの主イエス・キリストの父なる神がほめたたえられますように。神はキリストにあって、天にあるすべての霊的祝福をもって私たちを祝福してくださいました。

4 すなわち、神は私たちを世界の基の置かれる前から彼にあって選び、御前で聖く、傷のない者にしようとされました。

5 神は、みむねとみこころのままに、私たちをイエス・キリストによってご自分の子にしようと、愛をもってあらかじめ定めておられました。

6 それは、神がその愛する方にあって私たちに与えてくださった恵みの栄光が、ほめたたえられるためです。

7 この方にあって私たちは、その血による贖い、罪の赦しを受けています。これは神の豊かな恵みによることです。

8 この恵みを、神は私たちの上にあふれさせ、あらゆる知恵と思慮深さをもって、

9 みこころの奥義を私たちに知らせてくださいました。それは、この方にあって神があらかじめお立てになったみむねによることであり、

10 時がついに満ちて、実現します。いっさいのものがキリストにあって、天にあるもの地にあるものがこの方にあって、一つに集められるのです。

11 この方にあって私たちは御国を受け継ぐ者ともなりました。みこころによりご計画のままをみな行う方の目的に従って、私たちはあらかじめこのように定められていたのです。

12 それは、前からキリストに望みを置いていた私たちが、神の栄光をほめたたえるためです。

13 この方にあってあなたがたもまた、真理のことば、あなたがたの救いの福音を聞き、またそれを信じたことにより、約束の聖霊をもって証印を押されました。

14 聖霊は私たちが御国を受け継ぐことの保証です。これは神の民の贖いのためであり、神の栄光がほめたたえられるためです。