2025年5月4日
「主は私たちと共におられる」(要旨)
新約聖書:マタイの福音書 28章16〜20節
1、背景
イエス様が復活された後、11人の弟子たちはガリラヤに行き、イエス様が指示された山に登り、イエス様にお会いしました。弟子たちが礼拝すると、イエス様は彼らに近づき話しかけられました。イエス様は今日も礼拝する人に近づいてきてくださいます。
2、18節
18節に書いてあるのは、イエス様の権威です。イエス様の物語はよく知っているけれども、この方が神であるのはよくわからないと言う方がいらっしゃるかもしれません。
イエス様は墓に葬られるまでは、神様の権威を用いることを控えられていました。謙遜の生涯です。しかし、その後よみに下り、復活し、天に昇り、神の右の座につかれました。そして再び天から来られます。今イエス様は、すべての権威をお持ちになっておられます。
ヘブル人への手紙2章7節、8節には「あなたは、人を御使いより、わずかの間低いものとし、これに栄光と誉の冠をかぶらせ、万物を彼の足の下に置かれました。」と書かれています。これが私たちのイエス様です。今、神の右の座ですべての権威をお持ちになっておられる方、人性と神性を持っておられる方です。
なお、この権威は、神の権威、教会の権威です。この世の権威と教会の権威を区別しなければなりません。
3、19節後半から20節前半
この神であるイエス様は、弟子たちに3つのことを命令されました。1つ目は「行って、あらゆる国の人々を弟子」とすること、すなわち宣教です。
私たちが今信仰を持っているのも、初代教会の時から今まで宣教が続けられてきたからです。直接的には、16世紀のルターの宗教改革、18世紀のノルウェーでの福音活動、19世紀に渡米したノルウェー人の福音活動、1900年12月のルーテル同胞教会設立、1949年8月のモーリス・ワーダル宣教師の来日、日本ルーテル同胞教会設立、伊藤良雄先生の関東地区開拓伝道と続いてきました。
2つ目は「父・子・聖霊の名においてバプデスマを授け」ること、すなわち洗礼です。
父の名によってバプテスマを受けるとは、神を父とするということです。この天地万物を創造された方を自分の父とするのです。また子の名によってバプテスマを受けるとは、イエス様の贖いによるすべての恵みを受け取るということです。すべての罪の赦しと、罪と世と悪魔の支配からの解放です。また聖霊の名によってバプテスマを受けるとは、新しい命と力、聖霊の内在を頂くと言うことです。この三位一体の神様は、イエス様を通してあなたを祝福して下さるのです。
3つ目は、イエス様が命じられたすべてのことを守るように「教え」ること、すなわち聖書の正しい理解と教えです。この事は決して簡単ではありません。歴史的には戦いの連続でした。
教父と言われる人たちが活躍した2世紀から4世紀には、異端との戦いがありました。古来三信条と言われる使徒信条、ニケア信条、アタナシウス信条はこの時に作られました。
そして16世紀には、ルターがローマカトリック教会の教えの過りを指摘し、聖書が本来教えていることを明らかにしました。それが小教理問答書とアウクスブルク信仰告白です。小教理問答書は、信仰の概要というより、信じることの実際を記したものです。
なお、教えるときに最も大切なことは、知識や道徳ではなく、キリストへの信頼を伝えることです。
4、20節 共におられる主
20節の後半に「見よ。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいます。」とあります。私たちの大祭司で、私たちの王であられる方、すべての権威を持っておられる方が私たちのうちにいて下さるのです。
その私たちが集まるところが教会です。教会とはイエスの食卓に招かれた者の集まりです。教会には主がおられます。そして再び主イエスが目に見える姿で地上に来られる「再臨」の時まで、私たちと共にいて下さいます。
洗礼を受けたことを思い出しましょう。そして、キリストの贖いのすべての恵みを与えられていることに感謝しましょう。またこのキリストを通して父なる神、聖霊なる神とつながっていることに感謝しましょう。私たちがこの神様を心から信頼する時、主はあなたを喜びと力に満たしてくださいます。
説教者:加藤 正伸 長老
<マタイの福音書 28章16〜20節>
16 しかし、十一人の弟子たちは、ガリラヤに行って、イエスの指示された山に登った。
17 そして、イエスにお会いしたとき、彼らは礼拝した。しかし、ある者は疑った。
18 イエスは近づいて来て、彼らにこう言われた。「わたしには天においても、地においても、いっさいの権威が与えられています。
19 それゆえ、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。そして、父、子、聖霊の御名によってバプテスマを授け、
20 また、わたしがあなたがたに命じておいたすべてのことを守るように、彼らを教えなさい。見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。」