2025年4月27日



「キリストの愛に生きる」(要旨)

新約聖書:ルカの福音書16章14〜31節



イエス様が生きておられた時代、ユダヤにはパリサイ人という宗教指導者がいました。彼らはユダヤ教の律法を厳格に守るように民衆に教えていましたが、神様のみ心を理解せず、形式的な儀式や教えを民衆に守らせていたようです。今日のこの譬え話は、そのうちでも特に金好きのパリサイ人たちに語ったものです。彼らは自分の正しさを自慢したり、人に褒められることが好きな人たちでもありました。

(譬え話)

あるところに、金持ちと貧乏人のラザロがいた。金持ちは裕福な生活をして、毎日遊び暮らしていた。その金持ちの家の前に貧乏人のラザロがいた。彼は、病気なのに治療も受けられず、またいつも腹を空かせていた。しばらくして二人とも死んだ。

よみにいる金持ちは炎の中で苦しんでいたが、向こうにアブラハムの懐で慰められているラザロを見た。金持ちはアブラハムに、苦しいので、ラザロを遣わして自分の舌を冷やすように頼んだ。しかしアブラハムは金持ちに、生前の二人の生活を思い出させた。

それで金持ちは、自分の家族が自分のように苦しまないために、ラザロを自分の家族のところにやって欲しいとお願いする。しかしアブラハムは、モーセと預言者に耳を傾けないのなら、死人が生き返っても彼らは信じないと告げられる。

このところから、私たちは、神様はラザロのような弱い者、貧しい者、病む者、社会的に阻害されている者を憐れんでくださることが分かります。ではご自分をあざ笑うようなパリサイ人に対して、イエス様はどうされるのでしょうか。

実はイエス様はどんな人にも近づいていかれるのです。イエス様はこのパリサイ人たちに近づかれました。それは、「あなたは、わたしのほかに、ほかの神々があってはならない」(十戒の第一戒)という戒めに気づかせるためです。イエス様はすべての人を救うためにこの世に来られました。例外はありません。

神とは、その人が最も信頼してるものです。そして、まことの神以上に信頼するものは全て偶像なのです。このパリサイ人たちの場合、お金や名誉、暮らし向きの自慢が偶像でした。彼らは、律法を教える立場にいながら律法を破り、これらの偶像に偽りの慰めを求めていたのです。 人は、この罪と悪魔の支配するこの世から自分を自由にすることはできません。それをおできになるのはイエス様だけです。

この世の多くの方はこの神様を知りません。罪の悔い改めの必要を感じません。またお金や名誉、暮らし向きの自慢などに支配されている人も多いのではないでしょうか。まだイエス様を知らない人々に、ですからイエス・キリストを伝えていくことが大切なのです。

私たちの心を本当に満たしてくれるのは神様です。この神様を、そして救い主イエス様を知っている私たちはなんと幸せなことでしょう。時々私たちもこの世のものに心惹かれて神様よりも大切にしてしまうことがありますが、悔い改めるなら、神様はどんな罪でも、全て赦してくださいます。今週もイエス様の助けを頂きながら歩んでいきましょう。


説教者:加藤 正伸 長老



<ルカの福音書 16章14〜31節>

14 さて、金の好きなパリサイ人たちが、一部始終を聞いて、イエスをあざ笑っていた。

15 イエスは彼らに言われた。「あなたがたは、人の前で自分を正しいとする者です。しかし神は、あなたがたの心をご存じです。人間の間であがめられるものは、神の前で憎まれ、きらわれます。

16 律法と預言者はヨハネまでです。それ以来、神の国の福音は宣べ伝えられ、だれもかれも、無理にでも、これに入ろうとしています。

17 しかし律法の一画が落ちるよりも、天地の滅びるほうがやさしいのです。

18 だれでも妻を離別してほかの女と結婚する者は、姦淫を犯す者であり、また、夫から離別された女と結婚する者も、姦淫を犯す者です。

19 ある金持ちがいた。いつも紫の衣や細布を着て、毎日ぜいたくに遊び暮らしていた。

20 ところが、その門前にラザロという全身おできの貧しい人が寝ていて、

21 金持ちの食卓から落ちる物で腹を満たしたいと思っていた。犬もやって来ては、彼のおできをなめていた。

22 さて、この貧しい人は死んで、御使いたちによってアブラハムのふところに連れて行かれた。金持ちも死んで葬られた。

23 その金持ちは、ハデスで苦しみながら目を上げると、アブラハムが、はるかかなたに見えた。しかも、そのふところにラザロが見えた。

24 彼は叫んで言った。『父アブラハムさま。私をあわれんでください。ラザロが指先を水に浸して私の舌を冷やすように、ラザロをよこしてください。私はこの炎の中で、苦しくてたまりません。』

25 アブラハムは言った。『子よ。思い出してみなさい。おまえは生きている間、良い物を受け、ラザロは生きている間、悪い物を受けていました。しかし、今ここで彼は慰められ、おまえは苦しみもだえているのです。

26 そればかりでなく、私たちとおまえたちの間には、大きな淵があります。ここからそちらへ渡ろうとしても、渡れないし、そこからこちらへ越えて来ることもできないのです。』

27 彼は言った。『父よ。ではお願いです。ラザロを私の父の家に送ってください。

28 私には兄弟が五人ありますが、彼らまでこんな苦しみの場所に来ることのないように、よく言い聞かせてください。』

29 しかしアブラハムは言った。『彼らには、モーセと預言者があります。その言うことを聞くべきです。』

30 彼は言った。『いいえ、父アブラハム。もし、だれかが死んだ者の中から彼らのところに行ってやったら、彼らは悔い改めるに違いありません。』

31 アブラハムは彼に言った。『もしモーセと預言者との教えに耳を傾けないのなら、たといだれかが死人の中から生き返っても、彼らは聞き入れはしない。』」